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『温熱療法』について
東京都荒川区・台東区の皆さん、こんにちは。
茂澤メディカルクリニック リハビリテーション科 柔道整復師の福岡です。
今年も宜しくお願い致します。
今冬は暖冬と言われておりますが、まだまだ寒い日が続きますので、今回は
『温熱療法』についてお伝えしたいと思います。
寒い時期になると首・腰の痛みや関節痛を訴える方が多くなりますが、
理由の1つに、血行が悪いことで排出されない老廃物が神経を刺激し、
痛みを感じる発痛物質が生成されてしまうということがあります。
本来、身体は寒いと体温が下がらないように骨格筋を動かして体内で熱を
作り出そうとするのですが、寒いからと身体を固めると体温を逃さない
ように血管を収縮させ、同時に筋肉も収縮させ体温を高くしようとします。
血管や筋肉が持続的に収縮することで血行が悪くなるのです。
自身の身体で熱を産生するのが良いのですが、さすがに限界があります。
そこで必要なのが対外的に身体を温める手段です。
一般的に身体を温めるものとなると、入浴や暖房器具、カイロなどを
想像すると思いますが、医療現場で行われる温熱療法には、「ホットパック」
「マイクロ波」「赤外線」「超短波」「過流浴」などがあり、多くの病院や
接骨院などで使用されています。
当院のリハビリテーションでも「ホットパック」「マイクロ波」「過流浴」
の温熱療法を行っております。
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患部を温めて血行を良くすることで、痛みの緩和・筋肉の緊張緩和・
血行の改善・代謝亢進・浮腫軽減・リラックス効果などが期待できます。
当院でも用いる「ホットパック」は表在温熱だけでなく、深部の血流量の
増加も認められたとの報告もあり、表面だけではなく深部組織の温熱効果も
期待できると言われておりますので、慢性的な腰痛、肩コリにも効果的です。
今回は自宅でできる温熱療法を2つお伝えします。
1つ目はやはり入浴です。
入浴は全身の血行が良くなり、疲労回復にも効果があります。
38~40℃程度の少しぬるめのお湯で、みぞおちあたりまで15~20分程度
浸かり、お風呂から上がったときに身体が赤くなっているのが理想です。
熱めのお湯や、肩まで浸かるのは心臓にかかる負担が大きくなりますので
心疾患のある方はとくに気を付けてください。
2つ目は蒸しタオルです。
水で濡らしたタオルを軽く絞り電子レンジ(500W)で約1分加熱してください。
そのままではすぐに冷めてしまいますので、ジップロックなどに入れて熱が
逃げないようにして、10~15分程度を目安に温めてください。
直接肌の上に載せる場合は火傷の危険性があるのでタオルなどで巻いて患部に
当てるようにしてください。
身体は基本的に冷やして良いことはありませんので、日頃から冷やさないように
心掛けてください。
リハビリテーション科 福岡
監修:茂澤幸右(茂澤メディカルクリニック南千住院長)