内科

甲状腺疾患
甲状腺は直径約5センチメートルの小さな腺で、くびの前方、のどぼとけの下の方にあります。
甲状腺の機能は体の新陳代謝を盛んにするホルモンを作る臓器です。
この機能に異常があると体の新陳代謝にも異常をきたし、代謝を過剰に良くしてしまったり、逆に代謝の働きを弱くしたりします。
甲状腺の病気は女性、それも20代から40代の女性にたいへん多い疾患です。
こんな症状ありませんか?
- 安静にしているのに、心臓がドキドキする
- 暑がりになり、汗をたくさんかく
- よく食べているのにやせてきた
- 肌が乾燥してきた。
- 手指が細かくふるえる
- 脈が静かになった
- くびにしこりがある
以上の症状がある場合、甲状腺機能の異常がある場合があります。
甲状腺疾患の種類としては2つあります。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症の症状は体のいろいろな機能が促進してしまうことが挙げられます。
例えば、心拍数の増加、血圧の上昇、不整脈、多汗、手の震えや睡眠困難、食欲の増進にもかかわらず体重が減るなどです。
高齢者の場合は、上記のような症状は出ずに、衰弱、眠気、混乱、無口、うつ状態になることがあります。
診断は、医師が上記のような症状から判断しますが、診断を確定するには
検査を行います。
他、甲状腺機能亢進症を引き起こす症例から判断することもあります。
甲状腺機能亢進症を引き起こす症例としてはグレーブス病が挙げられます。
グレーブス病はバセドウ病とも呼ばれ、この症例に当てはまる患者のほとんどは甲状腺が肥し、首が張って見えます。
ただしグレーブス病は自然に軽快される例も多く、治療を必要とするのは甲状腺機能亢進症を発症している期間だけです。
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は、甲状腺の働きが低下することで甲状腺ホルモンの産生が不十分になってしまい、新陳代謝が低下していってしまう症例です。
症状としては無気力で頭の働きが鈍くなり、忘れっぽく、ひどくなると痴呆になってしまうこともあります。
他にも体全体がむくんでしまったり、髪も抜け、皮膚もかさかさになり、まぶたは垂れて、顔の表情が乏しくなってしまったりします。
治療としては、体に分泌できない分の甲状腺を薬で補うことで経過を診ます。
甲状腺機能低下症は一般的に高齢者に多く、中でも女性によくみられます。
ただいずれの年代でも発症しますので、お気をつけ下さい。
橋本病(慢性甲状腺炎)は甲状腺が自己免疫の以上により炎症を起こす症例で、甲状腺機能低下症の原因の中でもっとも頻度が高いものと考えられています。
橋本病はバセドウ病と同じく甲状腺が腫れます。
その腫れは触ってみるとバセドウ病より表面がごつごつしているものが多い傾向がありますまた。
この炎症により甲状腺の機能が低下してくると甲状腺機能低下症となり顔がむくんできたり、皮膚が乾燥してきたり寒がりになります。
ただし、甲状腺機能が正常である場合には、体には影響が無いため、橋本病だからといって治療をの必要はありません。
甲状腺機能低下症を引き起こすと、体に以上をきたすため、治療が必要になってきます。
症状は45歳から65歳の女性に多く見られます。



